男性不妊
愛知県尾張旭市のほんじがはらクリニックでは、赤ちゃんを望まれているご夫婦のために、男性側の要因を探り、改善を目指す男性不妊外来に力を入れています。不妊症の原因の約半分は男性側にあるといわれていますが、男性が泌尿器科を受診することにはまだ心理的なハードルが高いかもしれません。院長はこれまで約38年にわたり、浜松医科大学医学部附属病院泌尿器科で男性不妊を専門とした診療に深く携わってまいりました。その経験を活かし、尾張旭市や瀬戸市、長久手市にお住まいの皆さんが安心して相談できる環境を整えています。プライバシーに配慮し、一人ひとりの不安に寄り添った丁寧な診察を心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
男性不妊の現状と泌尿器科の役割
不妊症とは、妊娠を希望する男女が避妊をせずに定期的な性交渉を行っているにもかかわらず、1年以上にわたって妊娠に至らない状態を指します。以前は女性側の問題と考えられがちでしたが、現在では不妊の原因の約48パーセントに男性側が関係していることがわかっています。つまり、二人三脚での妊活において、男性が検査を受けることはごく自然で大切な一歩なのです。
男性不妊の診療において、泌尿器科が果たす役割は非常に大きいです。精子が作られる場所である精巣(金玉)の状態や、精子が通る道の異常、そして性機能の問題などを医学的な視点から精査します。当院では、大学病院で長年培った知識に基づき、精液検査の結果だけでなく、背景にある身体的な要因を総合的に判断いたします。
男性不妊の背景には、日常生活に隠れた習慣や、自分では気づきにくい疾患が潜んでいることも少なくありません。早期に原因を見つけることが、結果としてお二人の妊活期間を短縮することにつながります。私たちは、単なる検査結果の提示にとどまらず、これからの生活で何に気をつけるべきかまで、わかりやすくご説明いたします。
泌尿器科全般の診療については、当院の「泌尿器科」のページも併せてご覧ください。
男性不妊で診る症状とセルフチェック
男性不妊は、日常生活において自覚症状がほとんどないことが特徴です。痛みや違和感がないため、「自分は健康だから大丈夫」と思い込んでしまうケースが多く見られます。しかし、精子の数や運動率の低下は、外見や体調からは判断できません。まずは以下のような項目に心当たりがないか、チェックしてみてください。
日常生活と身体のチェックポイント
- 結婚後、1年以上経つがなかなか子供を授からない
- 過去に大きな病気(特におたふく風邪による精巣の腫れ)をしたことがある
- 精巣の大きさが左右で極端に違う、または非常に小さいと感じる
- 精巣の周りに、でこぼこした静脈の腫れ(ミミズが這っているような感触)がある
- 射精時に精液の量が極端に少ない、または精液の色が気になる
- 勃起障害(ED)や、射精がうまくいかないなどの悩みがある
これらの項目に1つでも該当する場合、あるいは特に症状がなくても「まずは安心したい」という理由で受診される方もたくさんいらっしゃいます。不妊症の検査に早すぎるということはありません。尾張旭市近隣で、少しでも不安を感じている方は、当院の泌尿器科へご相談ください。
また、男性更年期の症状が不妊に関連していることもあります。気になる方は「男性更年期」のページも参考にしてください。
男性不妊を引き起こす主な原因
男性不妊の原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「精子を作る機能」「精子の通り道」「性機能」の3つの障害に分類されます。それぞれの原因を正しく理解することが、適した治療への近道となります。
造精機能障害(精子を作る機能の低下)
男性不妊の中で最も頻度が高いのが造精機能障害です。精巣内で精子がうまく作られない、あるいは作られても数が少なかったり、動きが悪かったりする状態です。原因が特定できない特発性のケースもありますが、代表的なものに以下の原因があります。
- 精索静脈瘤・・精巣の静脈が逆流して太くなり、精巣の温度が上がることで精子を作る機能が妨げられる病気です。
- 染色体異常や遺伝的な要因・・生まれつき精子を作る機能が弱い場合があります。
- 過去の病気の影響・・成人後のおたふく風邪による精巣炎や、鼠径ヘルニアの手術などが影響することがあります。
精路通過障害(精子の通り道の詰まり)
精巣で精子は作られているものの、そこから先、精液として外に出てくるまでの道がどこかで詰まっている状態です。過去の炎症(副精巣炎など)による癒着や、先天的に精管(精子の通る管)が欠損しているケースなどが挙げられます。この場合、精液中に精子が全く見られない無精子症となることがあります。
性機能障害(射精や勃起の問題)
性交渉そのものが困難な勃起障害(ED)や、射精ができない射精障害も男性不妊の重要な原因です。精神的なストレスや、糖尿病などの生活習慣病、神経系の異常などによって引き起こされます。近年、妊活そのものがプレッシャーとなり、タイミングを合わせようとすることで一時的な障害が生じるタイミング障害も増えています。
男性不妊の検査内容
当院では、患者さんのプライバシーを第一に考え、リラックスした状態で検査を受けていただけるよう配慮しています。主な検査の流れは以下の通りです。検査によって、現在の精子の状態や、身体的な不妊のリスクとなる要素がないかを確認します。
問診と視診・触診
まずは、これまでにかかった病気や、現在服用中のお薬、お仕事の環境(熱い場所に長時間いるなど)、生活習慣(喫煙や飲酒)について詳しく伺います。その後、医師が精巣の大きさや硬さ、静脈瘤の有無などを触診で確認します。これだけで多くの情報を得ることができ、不妊の背景を推測する手がかりになります。
精液検査
男性不妊検査の基本となる非常に重要な検査です。精液中に含まれる精子の数、運動率、精子の形に異常がないかを顕微鏡で詳しく調べます。精子の状態は体調やストレスによって変動しやすいため、1回の結果だけで判断せず、日を改めて2回程度行うことをお勧めする場合もあります。
超音波(エコー)検査と血液検査
エコー検査では、精巣内部の状態や、精索静脈瘤の有無をより精密に確認します。血液検査では、精子を作る指令を出すホルモンの値に異常がないかを調べます。ホルモンバランスが崩れている場合、薬物療法によって改善が期待できるケースもあります。
当院での男性不妊治療のアプローチ
検査結果に基づき、患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療計画をご提案します。当院では、無理強いをせず、ご夫婦の意向を尊重しながら進めていくことを大切にしています。
生活習慣の改善指導
精子は熱に弱く、酸化ストレスにも敏感です。軽度の数値低下であれば、生活習慣を見直すだけで精子の質が改善することもよくあります。具体的なアドバイスとして、以下のような指導を行っております。
- 育毛剤や一部の筋肉増強剤など、不妊に影響する薬の使用を控える
- 喫煙の習慣をやめる(血流が悪くなり精子に悪影響を及ぼします)
- 長風呂やサウナ、タイトな下着を避ける(精巣の温度上昇を防ぐ)
- 抗酸化作用のあるサプリメント(亜鉛、ビタミンEなど)の摂取
薬物療法
ホルモン値に異常がある場合は、排卵誘発剤のような働きをするお薬を使って、精子を作る機能を高める治療を行います。また、漢方薬などを用いて全身の血流や体調を整えることで、精子の運動率向上を目指す場合もあります。EDや射精障害がある場合は、専門的なお薬の処方を行います。
手術が必要な場合の連携
精索静脈瘤がはっきりと確認され、手術による改善が期待できる場合や、精管の再建が必要な場合には、高度な手術設備を持つ専門病院へスムーズにご紹介できる体制を整えています。院長は浜松医科大学での長年の経験から、多くの専門機関と連携しておりますので、治療後の経過(予後)も含めてトータルでサポートいたします。
料金について
男性不妊の検査や治療には、保険診療が適用されるものと、自由診療となるものがあります。詳細は受診時に丁寧にご説明いたします。
| 項目 | 費用の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料・再診料 | 保険診療に準ずる | 窓口負担割合に応じる |
| 精液検査 | 5500円 | 自費診療 |
男性不妊についてのよくある質問
Q1. 検査を受けるのに適したタイミングはありますか?
A1. 特に決まった時期はありませんが、精液検査を行う場合は、正確な数値を出すために2日から5日程度の禁欲期間(射精をしない期間)を設けていただく必要があります。あまり禁欲期間が長すぎても精子の運動率が下がってしまうため、注意が必要です。まずは一度ご来院いただき、医師と相談して日程を決めるのがスムーズです。
Q2. 精液検査の結果が悪かったら、もう自然妊娠は無理ですか?
A2. 決してそんなことはありません。精子の状態は日によって大きく変動しますし、生活習慣の改善や適切な治療によって数値が上向くことは十分に期待できます。また、数や動きが少し悪くても、質の良い精子が一定数いれば自然妊娠の可能性はあります。大切なのは、現在の状態を正しく把握し、次に何をすべきかを専門医と一緒に考えることです。
Q3. 1人で受診しても大丈夫ですか?
A3. もちろん大丈夫です。むしろ、まずは男性だけで相談に来られるケースも非常に多いです。奥様と一緒に来院されるのも歓迎いたしますが、男性特有の悩みとしてお一人でゆっくりとお話を伺うことも可能です。プライバシーに配慮した環境でお待ちしておりますので、どうぞご安心ください。
Q4. 精索静脈瘤と診断されましたが、必ず手術が必要ですか?
A4. 全ての精索静脈瘤に手術が必要なわけではありません。瘤(こぶ)の程度や精液検査の数値、奥様の年齢などを総合的に判断します。静脈瘤があっても精子の数値に問題がなく、順調に妊娠される方もいらっしゃいます。手術のメリットが大きいと判断される場合にのみ、高度な治療をご提案いたします。
当院の男性不妊診療について
ほんじがはらクリニックでは、男性不妊の診療において、長年の経験に裏打ちされた専門性の高いアプローチを提供しています。院長の寺田は、浜松医科大学泌尿器科で38年間にわたり、多くの男性不妊に悩む患者さんと向き合ってまいりました。その中で確信しているのは、「男性が適切な診断を受けることで、お二人の未来が大きく変わる」ということです。
私たちのクリニックの強みは、大学病院レベルの知識を持ちながらも、地域のかかりつけ医として「対話」を何より大切にしている点にあります。不妊治療は精神的な負担も大きいものです。だからこそ、流れ作業のような診察ではなく、患者さん一人ひとりのお話に耳を傾け、現在の状態、そしてこれからの選択肢を、納得いただけるまでわかりやすく説明することを徹底しています。
また、泌尿器科疾患だけでなく、内科的な視点や生活習慣の管理、さらには人工透析医療まで幅広く対応しているため、全身の健康状態を考慮したアドバイスが可能です。自然を感じられる癒しの空間で、リラックスして治療に臨んでいただける環境を整えております。尾張旭市や名古屋市近隣で男性不妊のお悩みを抱えている方は、ぜひ一度、私たちのクリニックにご相談ください。あなたの勇気ある一歩を、スタッフ一同全力でサポートいたします。
クリニックの詳しい特徴については「当クリニックの特長」のページもご覧ください。
院長より
泌尿器科医として長年男性不妊の診療に携わってきましたが、多くの男性が「自分に原因があるかもしれない」という不安を抱えつつも、どこに相談してよいかわからず、一人で悩んでいる姿を見てきました。中には、奥様だけが大変な思いをして通院されているのを、心苦しく感じている方もいらっしゃるでしょう。私は、そんな男性たちの「生涯のかかりつけ医」でありたいと考えています。
男性不妊の検査は、決して恥ずかしいことでも、怖いことでもありません。むしろ、ご自身の健康状態を知る良い機会でもあります。当院では、患者さんが気兼ねなくお話しできるよう、やわらかい雰囲気での診療を心がけています。高度な検査や手術が必要な場合には、これまでのネットワークを活かして適切な施設へお繋ぎしますので、まずは「相談窓口」として私たちを頼ってください。
赤ちゃんを授かるという目標に向かって、お二人が前向きに進んでいけるよう、医療の面から精一杯お手伝いさせていただきます。長久手高校北バス停から徒歩1分の場所で、緑に囲まれた静かな環境を整えてお待ちしております。お一人で悩まず、まずは一度お話を聞かせてください。一緒に、最善の道を探していきましょう。
院長の経歴や想いについては、こちらの「院長あいさつ」のページでも詳しくご紹介しております。
